リラックスするために音楽を聞く、ということはよくありますよね。
もちろんその反対の場合もないことはないですが、だいたいはリラックスしたいので音楽を聞く、または流す、ということが多いと思います。
特にこの2年半は今まで以上にストレスの多い社会環境が続いていますので、身も心もリラックスしたいですよね。
リラックスするためにはご自分の好きな音楽を聞くのが一番ですね。もちろん副交感神経優位の状態に導くためのリラックス音楽というジャンルも確立されています。
眠れない人、眠りの浅い人などは入眠のためにこのようなリラックス音楽をかけながら心地よく眠りに入ろうと努力されているのかもしれません。
でもその音楽をどんなスピーカーで流しているのか、そこまでは真剣に考えていないかもしれませんね。
先日も不眠で悩んでいる方にお話を伺ったら、「入眠に良い音楽を集めたチャンネルをスマホから流しながら寝ている」と仰っていました。
とても不眠とは思えませんね。スマホの音を聞きながらでも眠れるのなら、よほどお疲れなのか、不眠とは無関係の強靭な神経をお持ちなのか。
リラックス音楽を流しているスピーカーが従来通りの、音の指向性が強いものならば、指向性というのは、ある方向に限定的に音が進むという意味ですが、それはリラックスとは反対の緊張を呼び起こす音になっています。
自覚しているか否か分かりませんが言わば「聞き耳を立てている」状態が続いているわけです。この緊張が続けば自ずと疲労が蓄積していきます。
もちろんスマホの音でさえ流していないと眠れないと考えている人は、よほど神経が高ぶっているのか、疲れているのか、無神経なのか、想像力が足りないのか分かりませんが、より質の良い睡眠を得るにはリラックスした環境を整える必要があります。
人の持つセンサー、五感のうち、24時間365日、一生閉ざすことなく働いている聴覚が最も鋭く反応します。
生きるか死ぬかの生命にかかわる判断を下すのは聴覚からの情報だからです。指向性の強い、直接音、人工音、刺激音、がやって来ると聴覚は緊張します。
この緊張を緩め、リラックスさせるのが、自然な音、自然な広がりを持つ音です。
リラックス音楽でリラックスするためのスピーカーが、いま、ここにあります。