こんなお客さまがいらっしゃいました。
エムズシステムのヘビーユーザーで、大型の高級スピーカーの間にPA127 を置いて、曲や用途によってスピーカーを使い分けていらっしゃるSさんが、何十年ぶりかの同窓会で再会した昔の級友Yさんをお連れくださいました。
「彼はエムズシステムのことを話しても大丈夫と思って、話を振ってみたら、なんとそういうスピーカーを探していた、ということでお連れしました」
そういうスピーカーというと？
「どこから音が来ているのかも分からないような、空間全体に音が広がるような、でしょ？」
『そうなんです。かなり上の方にこのように2つのスピーカーを置いて鳴らしているんです。
ただ、ここはダイニングなものだからゆったり、ふわっと鳴らしたいのだけれども指向性が強くて、どうしてもスピーカーとご対面してしまうんですよ』
そう仰ってスマホでダイニングの様子を見せてくださる。
確かに黒い、四角い、有名なスピーカーが2つ設置してあります。
「やっぱりね、彼はあたりだった。まあ誰でもいいわけじゃなくてね、エムズさんの話をするのは、普通のオーディオマニアでは話が通らないから」
そう仰っているSさんこそかなりのマニアなのですが、小さなカゲエスピーカーから始まってショコラ、そしてPA127とAMP12へと。さらに親戚、知人、友人をたくさんご案内してくださっています。
『この濃い方の色で頂きましょうか』
1001Wウォルナットをお買い上げいただきました。
アンプはいくつか転がっているから、またそのうちに、ということで帰り支度を始められたところで、大型スケルトンの中をじっと見つめられると、
『ぼくもね、一時期、このコブラを買おうと思ったことがあって。これ鳴るんですか』
これがまた、よく鳴るんですよ。
アンプ内蔵なのでスマホやタブレットを直接繋いでいただいて、すぐに鳴らせます。
『これは驚いたなあ、こんなことができるなんて。こんなにいい音で』
これはお客さまの飾りたいものをお預かりして世界でただひとつのオリジナルスピーカーを造る、カスタムメイドスピーカーです。
『これは買わなきゃ、ですね。いや、きっと買うな。こんなの見たことも聞いたこともない』
1001を購入されたYさんも、ご案内頂いたSさんも大満足のひと時でした。
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