
2025/10/17
スピーカーの選び方と問われれば、まずは使用場所、接続方法、音質や出力とサイズ、電源、さらにはインテリア性なども考慮する必要があるでしょう。
もちろん予算も重要な要素です。
ただ、そのスピーカーが何に向かって進化してきた結果なのか?
どうして製品として生まれてきたのか?
という問いにも向き合い答えが見出せるスピーカーであれば、それはあなたのQOL(生活の質)を必ず、維持向上させてくれるでしょう。
こういうスピーカーの選び方もありますよ、という回答のひとつを提示したいと思います。
私たち人間は、地上の生き物の中で、唯一、自然ではない、人工物を作り上げた生き物です。
だからでしょうか、コンクリートやアルミニウムやガラスに囲まれた人工物の中に住みながら、猛烈に自然を求めて暮らしています。
目に見えるものとして、一番好ましいのはグリーンでしょう。
灰色の壁や、大きなガラス面には植栽が必ずといっていいほど置かれます。
味覚でいうと、それが厳密に選別され、人工的なものは避けられ、食べ物はオーガニックな食材が選ばれます。
ジャンクな食べ物を食べ続けていると心と体を同時に蝕まれることは明らかです。
触覚こそは天然繊維が好まれ、着るもの、触れるもの、座るもの、寝るもの、すべてに自然志向が非常に強いセンサーです。
香りも、人工的な香りは香水から消臭剤まで自然由来のものでないとそれこそ「鼻につく」と言って嫌われます。
それでは聴覚、音についてはどうでしょうか?
もちろん人工的な音が好まれているわけではありませんが、より自然な音を選びたいと思っても、そこに選択肢がありませんでした。
たとえ深い森の中で、とてもリアルな森の音を録音したとしても、それを再生するスピーカーは指向性の強い直線的な人工音になってしまうので、自然な音とはかけ離れた音の聞こえ方になってしまいます。
これほど強く「自然」を希求しているのに、今まではそれを望んでも選びようがなかったのです。
例えば触覚でいうと、扇風機はすでに150年前に工業製品として完成していました。
そのころ、聴覚はやっとエジソンが蓄音機を発明したばかりでした。
扇風機は少しでも自然な風に近づく努力という道から外れず、首振り、f分の1の揺らぎの風、そして部屋全体への気持ちの良い空気を届けるエア・コンディショナーへと進化して行きました。
一方、スピーカーの進化はまるで反対方向へと進んでしまい、立体音響を作り上げるために、2チャンネルのステレオ、そして5.1chのサラウンド、そして今では最先端の22.2chという24台のスピーカーに囲まれた中心点に一人で座っていると、とても自然な音が聞こえてくるという、とても不自然な光景が浮かんでくることになっています。
どこで進化の方向を見失ってしまったのか、わかりませんが、聴覚分野の「音」を再生するスピーカーはそんな道を辿ってしまったのです。
いま、すでに、ここにあります。エムズシステムの波動スピーカー。
自然な音が自然に広がります。
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