
2025/10/10
完全なる静寂が保たれるならば、安らかに眠れるかというと、実はそうはいかないのが人間です。
ヒトは「聴覚動物」と呼ばれています。
生きるか死ぬかを判断するとき、最終判断を聴覚センサーに委ねているからです。
だから聴覚は眠らないセンサーとも言われています。
眠っている時に視覚、嗅覚、触覚、味覚はほとんど休んでいますが、聴覚だけは働いています。
完全なる静寂は「無響室」という特殊な部屋で実現しますが、全ての音が吸い込まれ、響くことのない空間は、ヒトにとって恐怖の空間です。生死を判断する音という情報が失われてしまうからです。
ならば、ノイズの充満する部屋ならば安心かというと、そうでもありません。
私たちがコンクリートのような人工物の中で、さまざまな電波、電磁波、電気に囲まれて生活し、眠るという行為を始めたのはつい数十年前からのことに過ぎません。
ヒトという生物は少なくとも数十万年間、自然な音に包まれて暮らしていました。
機械音、直接音、人口音、デジタル音に晒され始めたのはつい最近のことです。
安心して眠れるのは自然な音に包まれた時。私たち、生物としての人間はそれを知っています。
だからこの波動スピーカーは「睡眠専用スピーカー」と呼ばれています。
眠りに落ちるその瞬間が安心、安全な環境であれば、私たちはまるでこと切れたかのように無防備になれます。
ノイズとは雑音だけでなく、私たちにとって不要なさまざまな妨げのことの総称と言えるでしょう。
それは耳に聞こえる音だけではなく、電波、電磁波、電気、その他、まだ名前も付けられていないさまざまなものが存在します。
その中にあって、その環境下でも、安心して眠るために、都会の中に、小さな森を作りましょう。
自然な音に包まれることで、生物としての私たちははじめて安心して眠れるのです。
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