
2025/3/7
3月3日はひな祭りの日でしたが、同じく耳の日としても制定されており、日本人はこの手のシャレが大好きですから、ミ月ミ日は耳の日になったのでしょうが、同時に数字の3が耳の形に似ている、というのもあるようです。合わせて、というよりも、このことの方がより耳の日に相応しいのでしょうが、アレクサンダー・グラハム・ベルの誕生日なのです。ベルの名の通り、電話の発明者として名高い彼は、聴覚障害を持っている人のために生涯が捧げた研究者でもありました。サリバン先生をヘレン・ケラーに引き合わせたのもグラハム・ベルでした。
耳にまつわることに少しでも思いを寄せるだけでも良いので、耳鼻咽喉科学会が3月3日を耳の日に制定したのは意義深いことだったと言えるでしょう。
一方、3月14日が世界睡眠デーになっているのは、その謂く、根拠は分かりかねますが、世界の国々の中でも最も睡眠不足と言われている日本人にとって、耳の日と同様に、少しでも時間をとって、本当の睡眠について、本質的な問題、課題を、そしてその解決方法を考えるきっかけになればそれはそれでとても良いことだと思います。人の健康は、運動、食事、睡眠にかかっていることは誰にとっても明白です。ただ、運動と食事は少なくても意識下の行動なので、自制、抑制、制御が効きますが、睡眠は無意識下にありますので、入眠へのアプローチ、そして睡眠時の環境を予め整えておくことがとても重要になってきます。
環境とは人間あるいは生物を取り囲み、相互に関係し合って直接・間接に影響を与える外界のことを指しますので、睡眠の質、深さに直接影響を与える最大の要素となります。もちろん、それはそれぞれヒトのセンサーと関わってきますので、灯り、香り、肌触り、といったヒトの周囲にあるもの全てですが、最も重要な要素は空間そのものと言えるのではないでしょうか。空間、空気。空気の振動のことを「音」と呼んでいるので、音の質が空気の質を決めてしまいます。音の質が空間の質を決めており、それは眠りの質に直結するということです。睡眠デーにちなんで、そんなことも少し考えてみる時間をとってみてはいかがでしょうか。不足、不満、不安をいだいていた睡眠の質を格段に向上させることになるかもしれません。
「音と睡眠」を研究する唯一の研究機関:音と睡眠研究所
他にもお知らせがございます
よろしければご覧ください