「大型の最新型のテレビを買ったのだがアナウンサーの声がよく聞こえないし、ドラマの中の俳優の声が聞き取れない」
もう5年も6年も前からそう言って来店される方が増えました。
「そりゃあ、こっちも確実に歳を重ねているから耳も遠くなっているかも知れないが、それにしてもテレビの音がよく聞こえない。最新型の結構良いテレビのはずなんだけど」
と仰る。
それは歳を重ねれば、聴力も衰えます。
視力と同様、確実に衰えてきますが、視力の場合には必ず補整しますね、メガネをかけたり、コンタクトレンズを入れたり。
ところが聴力の場合には、本当に聞こえなくなるまで、補整したりしません。
メガネは5,000万人がかけていますが、補聴器は50万人くらいです。100倍違うのです。
しかも聴力を補整するのはとても難しくて、ピッタリと合う補聴器を作るには70万円くらいかかってしまいます。ですから
補聴器はあまり普及していません。
少なくともメガネに比べれば100分の1です。
それにメガネに比べて補聴器はかなり煩わしい感じがします。
補聴器を使っている人でも外出から帰ってくるとコートを脱ぐ前に補聴器を外す人がたくさんいるそうです。まあわかる気がします。
生命維持判断装置である聴覚をよく聴こえるようにするためとは言え、まるっきり塞いでしまうのですから、少し不安が生じますよね。
ですから、年齢とともに聴力が落ちていくのは仕方のないことなのですが、それにしてもテレビの音がよく聞こえないのは決して人間側だけの問題ではなさそうです。
テレビの画面はどんどん改善され、大きくなり、そのフレームも細くなってしまったことからスピーカーを装備する場所が無くなってしまいました。
でも「視・聴・者」のためにスピーカーを無くすわけにはいきません。
そこでテレビのサイドとか後ろにスピーカーは追いやられてしまいました。
その小さなスピーカーは生まれた時のままの性質を持っていて、音の進む方向が一方向です。
「指向性がある」と言うように表現します。
後ろについているスピーカーはいくら音量を上げても、壁に向かって音が進むので、当然ですが聞き取りにくくなります。
年齢のせいだけではありません。テレビ側の事情もあったのです。大きな画面を確保するにはスピーカーを入れる場所を後回し(後ろ回し?)にしなければならなかったのです。
これではよく聴こえるはずがありません。
最新型のテレビは30年前のテレビより聞き取りにくくなっていたのです。
私たちはそれこそ毎日溢れるような音の洪水の中で生きています。
その中でも一番多く聞いているのは間違いなく「テレビの音」だと言えるでしょう。
今時はテレビでテレビ番組を視聴している人は少ないでしょう。コンテンツの多様性はいわば無限大です。映画はもちろんのこと、スポーツ、ライブ、コンサート、演劇、などなどテレビは家庭内の最大最高のエンターテイメント装置になりました。ですからその利用率も上がっています。
新築、引っ越し、リフォームでご来店される多くのお客様が間取り図をお持ちになりますが、他の家具は何も記入されていないのに、リビングにテレビの置き場所だけが明記されています。
テレビは一時衰退の道を辿っていたかに思えましたが、今ではリビングに欠かせない、必須のエンタメツールに返り咲いています。
と言うことでテレビを視聴するとき、テレビの音声がよく聞こえないと言う方が増えている理由が明らかになったと思います。
それはあなただけのせいではないのです。
テレビ自体の進化の問題だったと言うことです。
テレビの音を改善すべきだとは思いませんか?
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