睡眠の質を上げる方法の第一番に上がってくるのが入浴。適温で、程よい時間で入浴すると、とてもよく眠れると言われています。
しかし、これは日本人専用ですね。
これほど入浴が好きな国民は他にいませんし、かなりグレードの高いリゾートホテルでもバスタブのないシャワーだけの客室がたくさんありますから。
眠る前の入浴習慣というのは私たち日本人の特例かも知れません。
それはともかく、いい湯につかることは睡眠の質を上げるよい方法です。
第二は「灯り」ですね。照明の色、明るさ、それに今では携帯の液晶画面が良い睡眠の大敵ではないでしょうか。
第三位に上げられるのが、「音」です。
これはとても厄介な問題です。
ひとつはノイズ。雑音が絶え間なく聞こえる環境ではとても質の良い睡眠は得られません。
では無音が良いか、と言われると、完全な無音は聴覚ばかりか、全身に緊張を強います。
無音はこれから眠りに入る人への情報を遮断してしまうことになり、身構えるほどの緊張感が全身に走ります。
そこで適度な音楽が流れていて、ノイズも消してくれることが、健やかな入眠を促してくれます。
その時、いくら優しいクラシック音楽やヒーリングミュージックをかけても、その音が従来の指向性の強いスピーカーから流れてくるのでは、直接音、刺激音となって、却って神経が覚醒してしまいます。
自然な音が、自然に広がり、優しく包まれるような音が部屋に満ち渡る、そんな環境で眠りにつけたら、睡眠の質は確実に上がり、スッキリと目覚めることができるでしょう。