『
SLAショコラ』を開発していた時に、これからはBluetoothの時代だから、必ず搭載してください、と言われた覚えがあります。
まさにBluetoothの時代が到来しました。
でもエムズシステムのスピーカーにはBluetoothを搭載しないことにしました。
これは決してBluetoothの技術を否定しているわけではなく、寧ろその技術に敬意を抱いています。
ただ、当社の製品に予め搭載することはせず、お客様のご判断で、その時代にあったBluetoothのバージョンそしてプロファイルをお選び頂き、外付けでご使用頂けるようにお薦めしています。
そもそもBluetoothとは変わった名前ですよね、「青い歯」。
ノルウェーとデンマークを交渉により無血統合し、文化の橋渡しをしたデンマーク王の渾名(あだな)から由来しているらしく、「乱立する無線通信規格を統合したい」という願いが込められている、そうです。
ただ残念なことに現実には、Bluetooth応用分野の拡大に伴って急激にプロファイルが増加したこともあり、多くの問題が発生しています。
1,同じような機能のプロファイルが乱立気味であり、利用可能な、あるいは目的に適したプロファイルがわかりにくい。
2,対応プロファイルの少ない古い製品の陳腐化を助長し、買い替えを余儀なくされる。
3,「同じBluetoothなのにプロファイルの有無が原因でつながらない」という印象を与えやすい。
4,プロファイルに対応していれば接続可能でも、コーデックなどが乱立しており、製品を選びにくい。
バージョンだけでも10数回の更新が続き、プロファイルは20以上もあり、さらにはコーデックもありとなると、、、。
「乱立する無線通信規格を統合したい」という願いとは裏腹な結果が現実を覆っているようにも思えます。
これらを回避しながら解決する方法としてエムズシステムでは製品を永続的に使用できるよう、Bluetoothを搭載せず、その時代に適合したBluetoothレシーバーを外付けすることをお薦めしています。
私たちエムズシステムは、今の世の中が挙って推し進めているサステナブルな製品を20年前から開発、製造し、そしてこれからも提供して行きたいと思います。