いまや、オーディオ復活の旗印のように
ハイレゾ、ハイレゾ、という合言葉が
飛び交っています。
もちろんハイレゾリューション（高解像度）で
より緻密なよい音源が供給されることは
とても良いことだと思います。
ただ、そのハイレゾ信仰に疑問を投げかけて
いらっしゃる方も少なからずいるようで。
例えばITジャーナリストの山崎潤一郎氏は
「なぜハイレゾ音源だと気持よいのか」と
いうレポートを寄せられています。
１６ビットが２４ビットになると解像度は
２５６倍だそうです。ところが山崎氏は
ご自分で可聴周波数を計ってみるとなんと
上は１５ｋHだという。人間の可聴範囲は
２０ｋHまでと言われているので、そこから
も遥かに劣っていることになります。
それでもハイレゾ音源で聞くとなぜか、
心地良い。それはなぜか。彼は、残響音
ではないかと考えます。そこで聞いている
感覚、要は空気感、ライブ感がたしかに
違うと。でもそれ以上は言葉として言い表せ
ない。ハイレゾのレコーディングこそ
なにも足さない、なにも引かない、自然の
音をそのまま届けることに意義があるとも。
音楽は耳だけで聞いているわけではありません。
聴覚はまさに、呼吸のように、鼻や口から
息を取り入れているだけではなく、身体全体の
皮膚呼吸が大切なように、耳からだけでなく、
身体全体で聞いているはずです。これは
コンサートホールやライブ会場に行くと、
自然に感じられる感覚だと思います。
ハイレゾという音源を堪能し、満喫するには
空気感、ライブ感を伝えてくれるスピーカーが
あることで成立します。
音の解像度が飛躍的に上がり、情報量が増え、
時間系列の波形も美しくなるのなら、それを
十分に伝えるスピーカーが必要だと思います。
そんなスピーカーがあれば、ハイレゾを
言葉の意味通り、たっぷりと楽しむことが
できると思います。
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