◆ひとコト◆
「海、遠い海よ! と私は紙にしたためる。
海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がゐる。
そして母よ、仏蘭西人の言葉では、あなたの中に海がある。」
三好達治の詩集「測量船」の中の『郷愁』に出会わなくても、フランス語を学ぶ誰もが、「おお、なるほど」と思わされるのが、この海と母、mère(母)とmer(海)の関係です。
これは志摩の海の夜明けですが、沖合いになると海が少し緑色を帯びてくるのがお分かりいただけるでしょうか。
あまりにも深く、広く、慈愛に満ちた緩やかな波が寄せてくる海。
確かに母のようです。
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