フジタを見てきた。
展覧会として非常に見応えのある、素晴らしい展示だった。
東京ステーションギャラリーには午前中に入った。
頃合いの入りだったので、あまり他の人の動きを気にすることなくゆっくりとフジタの世界を堪能することができた。
彼、レオナール藤田はもちろんエコール・ドゥ・パリの寵児として一世を風靡した画家なのだが、同時にアンリ・カルティエ・ブレッソンのような眼を持った優れた写真家でもあった。
だからこの展覧会のタイトルは藤田嗣治 絵画と写真となっている。
もちろん彼は写真家として写真を撮っていたというよりも、絵画の対象物や、人物、風景を撮り溜めて、その後の絵画の構成モティーフとして多用したようだ。
これらのスナップ写真と出来上がった絵画の見せ方が秀逸でキュレーションの妙を堪能した。
それにしても、その一瞬を捉える眼は、ブレッソンのそれと何ら変わらず、7枚並べたブレッソンの写真に藤田の1枚を紛らせてもなかなか気づくものではない、と思う。
セルフプロデュースして「パリのフジタ」を作り上げたブランディング力も見てとれるし、年代を追うごとに素顔を覗かせるシーンもあり、人間フジタの一生を2時間で併走するような時間を楽しめた。







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