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特選街 11月号 「今月の目立ちモノ」
     
リアリティあふれるサウンドが魅力の和太鼓型スピーカー

◆音楽再生の道具ではなく、楽器として作られた製品◆

一見、和太鼓を思わせるユニークなスピーカーが話題を呼んでいる。円柱状のキャビネットの両端に10センチ径のスピーカーユニットを装備しただけの実にシンプルな構成で、これ1個だけで、あたかも目の前にステージが再現されたかのようなリアリティにあふれるサウンドが楽しめるというのだ。

発売元のエムズ・システムは、最近注目度の高いヒーリング製品の企画を手がける会社で、オーディオ機器を開発したのは今回がはじめて。この「波動スピーカー MS1001」は、CDやラジオからの音楽データーを再現する道具ではなく、生の音を奏でる楽器の一種と考え、製品まで仕上げたという。

開発コンセプトは、単に音を発するのではなく、リスナーの目の前に実際に演奏しているステージを再現すること。技術的には、紙と木という自然素材で仕上げた手作りのキャビネットと、その中に敷き詰められた吸音材(緩衝材)にポイントがある。エムズ・システム代表の三浦光仁氏によれば、「ナチュラルな素材に特殊な方法で波動エネルギーを関与させることによって、自然でリアル感あふれる音場を作り上げることが可能になった」のだという。



早速、東京・国立にあるショールームにて、スピーカーのサウンドを実際に聴いてみた。付属のスタンドに設置された筒状のキャビネットは、自然な木のぬくもりを感じさせる落ち着いたカラーリングで、形状ともマッチしている。設置場所は特に問わないということで、棚の上でも、部屋の隅でもまったく問題はないという。


◆サウンドのシャワーを浴びたような心地よさ◆


さて、そのサウンドだが、目の前にフワッと浮き上がるかのように現れる音場が独特だ。芯の強さ、密度、あるいは低域の充実感など、いわゆるオーディオ的な魅力ではなく、音の勢い、空間の大きさで存在感をアピールしてくる。
そして、消え際は、音があたかも空間にしみ込んでいくかのようで、そのグラデーションの滑らかなこと。基本的な分解能に優れ、細部までくっきりと再現するが、それ以上に、全体としてのスケール感と抜けのよさが魅力だ。透明感にあふれるサウンドシャワーを浴びたかのような心地よさが体験できた。

試作中という上位モデルについても試聴することができたが、こちらものサウンドにも、相当なインパクトがあった。スピーカーの存在を感じさせないおおらかな音空間が目の前に広がり、ボーカル、楽器の質感、前後関係まで確実に描き分ける。こちらは、オーディオ的にも聴きごたえのあるサウンドだった。
ぜひ一度、自分の耳でこのスーパーリアリズムのサウンド空間を体験してみてはどうだろう。         「特選街11月号 P143 藤原陽祐 記」



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