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ステレオ 2004年3月号 「PICK UP !!」
     
エムズシステム波動スピーカーMS1001の正体!

◆揺りかごで揺られるようなくつろぎの無指向性サウンド◆

先日、初来日を果たしたボサノヴァの偉人、ジョアン・ジルベルトも日本滞在中に愛用していたそうな。アコースティック系ソースには抜群の相性を示すようだ。

「波動」という言葉を最近よく耳にする。波動、要するに「波の動き」である。「波動」のベースには、「世の中の物質やエネルギーはすべて波の動きで構成されている」という考え方が横たわっている。気功で言うところの「気」と同義に捉えるのは間違いだろうか?また波動の考え方は、近頃のヒーリングブームとも密接にかかわっている。同調することで人間を健やかにする良質な波動を発生するもの、それがいわゆるヒーリンググッズなのだという。

そんな折、「波動」の名を冠したスピーカーが登場した。情報誌や新聞紙面などをにぎわせている張本人。何を隠そう、エムズシステムのMS1001である。同社のショールームが東京・銀座にオープンしたとの情報を聞きつけ、早速試聴させていただきにうかがった。



円柱型キャビネットの両端に、左右チャンネルの2つのスピーカーユニット(フォステクスFE103)を配した20φ×40oの円柱型スピーカーで、専用台に横向きに載せて使うその様はまるで和太鼓のごとし。しかし、置き方は厳密に規定しているわけではなく、あくまで無指向性スピーカーの動作をするので、床に直置きしようが、部屋の隅に置こうが、隣室に置こうがかまわないそうだ。


さて、このスピーカーの一体どこに「波動」が潜んでいるのだろう?
「スピーカーのキャビネットを唄わせないように、音楽ソースに本来含まれた情報をありのまま出すことを念頭に開発しました。具体的には、左右のユニットを対向させ、ユニット同士の背圧を相殺させます。」一瞬正しいように思えるが、これはLRから全く同じ音が鳴って初めて成立する話だ。ステレオシステムの場合、LRから出ている音波が同じということは絶対にありえないのである。

「そこで我々は、研究から導いたある特定の周波数(=波動値)を関与させることで、相殺を可能にしました。」エンクロージュアを重くして、という今までの常識とはまるで異なる背圧の処理方法。スピーカー全体での重さはなんと3kgしかない。

しばし、そのサウンドに身をゆだねてみる。そう、身を任せたくなるような、揺りかごで揺られているような、なんとも心地いい気分にさせてくれるスピーカーなのだ。正対して音と格闘するオーディオがあるとすれば、その対極を行く調和系か。空間すべてを柔らかに優しくしてくれるようだ。音楽に四六時中包まれて暮らしたい。そんな方にはまず一聴をお薦めしたい。     
           「ステレオ 2004年3月号 P153 ●編集部」



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