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DO YOU ?  2004年 12月号 
       

[アナログサウンド] 今だからアナログレコードでノスタルジアに浸ってみては?

懐かしいアナログサウンドで、つかの間、少年に返る
CDがなかったころ、音楽を聴くというのはそれだけでひとつのイベントだった。慎重に、2つのスピーカーから伸びる線がきれいな二等辺三角形を描く地点に、リスニングポジションを決める。飲み物を用意して、お菓子なんかも並べて準備完了。少ない小遣いをためて買った大切なレコードを、傷つけないようにゆっくりターンテーブルに乗せ、注意深く針を下ろす。すばやくポジションに飛び込んで、最初の音が聞こえてくる瞬間に耳を澄ます・・・。最後の曲が終わって針があがるまではお母んが呼んでも返事をしない、電話がなっても絶対出ない。ただひたすらポジションから動かず、歌詞カードを見ながら音楽に耳を傾ける。そうやって聴いた作品は、一度聴いたら忘れなったし、何より音楽を聴くという行為そのものが、とても特別で楽しいものだった。 

そんなことを思い出して、またアナログでも引っ張り出してみるかという気分にさせてくれるのが、エムズ・システムの太鼓型スピーカー。驚きは、何かの民族楽器のような独特な姿形ではない。

従来のスピーカーの常識を覆すのは、その1台だけでステレオ音像を実現していることだ。しかもリスニングポジションを選ばず、部屋のどこで聴いても、きちんと左右にバランスよく音が定位する。まさに部屋全体を包み込むような心地よい鳴り方で、自然素材の温かみのあるナチュラルなサウンドと相まって、アナログレコードのよさをさらに引き出してくれるだろう。
プレーヤーはDJ用ターンテーブルではなく、重厚な本格派を選びたい。DJ用ではどうしても、レコードを単なる”素材”として扱う感覚が残ってしまう。”作品”として向き合うなら、やはりプレーヤーもそれなりのものではくてはならない。さらにとことん音質にこだわるなら、特にレコードプレーヤーのようなモータードライブ製品を使うならい、一定の電圧を保って安定した動作が得られるホスピタルグレードの電源ボックスを使うのが通だ。
まさに究極のアナログ。だが、もちろんすべて昔と同じというわけにはいかない。このスピーカーは、リスニングポジションが限定されないから、こっちのいすに座ったり、あっちの床に寝そべったりしてもいいのだ。そこは、昔よりもちょっとだけ嬉しい。
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