皮膚感覚で、と言う言葉があります。
この場合に使われる意味合いとしては
「触覚」ではなく、しかもその他の
感覚センサーでもなく、言語感覚的な
左脳マターでは解釈できない場合に
用いられるようです。
また皮膚は巨大な臓器とも言われ、
人間を形成しているさまざまな
臓器のうち、内蔵ではない、外臓と
して機能しているようです。
もちろんそこには末端まで神経系が張り
巡らされています。神経だけで70キロ
メートル。さらに毛細血管は総延長
なんと9万キロ。もっと言えば神経と
神経を結んでいるシナプスの長さは
短く見積もっても50万キロだそうです。
従って約60万キロの感覚系統が体内
に巡っていると言えるでしょう。
地球の円周が約4万キロですから、
その15倍です。
全てが皮膚に集中しているわけでも
無いでしょうが、皮膚感覚とはこれら
精巧で微細なセンサーの統合的な判断
に基づくもですからかなり信憑性の
高いものなのだと思います。
音は空気の振動のことですから、
当然、耳の鼓膜を震わせ、音として
聞こえてきますが、同時に、皮膚の
センサーはこれらの空気の振動を
全身で捉えていることになります。
「全身が耳になった」小説などで
出てきそうな表現ですが、まさしく
私たちヒトは全身が「聴覚」なのです。
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